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帯状疱疹後神経痛の症状・鍼灸治療について

帯状疱疹後も残る痛みにお悩みの方へ

帯状疱疹後神経痛とは

帯状疱疹後神経痛とは帯状疱疹の症状が治った後も痛みが続く状態を言います。
帯状疱疹は、水ぼうそうの原因となるウイルスが再活性化することで発症します。
通常は皮膚症状の改善とともに痛みも軽減しますが、神経が傷つくことで痛みだけが長期間残ることがあります。

主な症状

  • ピリピリ、チクチクするような痛み
  • 焼けるような痛み
  • 衣服が触れるだけでも痛い
  • 感覚の鈍さやシビレ
  • 夜間の痛みによる睡眠障害

特に50歳以上の方に多くみられます。

なぜ起こるのか

帯状疱疹によって神経に炎症が起こり、神経そのものがダメージを受ける為です。
皮膚の発疹が治癒しても神経の回復が追いつかず、脳へ痛みの信号が送り続けられることで慢性的な痛みとなります。

日常生活への影響

・睡眠不足
・集中力の低下
・ストレスの増加
・外出や運動の制限

など生活の質を大きく低下させることがあります。

東洋医学的な見方

帯状疱疹後神経痛は睡眠や食生活の乱れ、ストレス、過労など様々な要因によって
体の中の気・血・水という物質が滞ることで発生すると考えられています。

【東洋医学的分類】
・肝胆湿熱タイプ:ストレスや怒りが多く、体内に熱がこもるタイプ。
 赤み・腫れ・強い灼熱痛を伴います。
・脾虚湿盛タイプ:胃腸が弱く、湿気が溜まりやすいタイプ。
 帯状疱疹を発症した場合、水疱が多く、重だるさや倦怠感を感じやすいのが特徴です。

その他にも、気血の巡りが悪くなる「気滞血瘀タイプ」、冷えからくる「寒湿証タイプ」などがあり、タイプに合わせたアプローチが重要になります。

【五臓六腑との関係】
・肝:肝は血を蔵し、気の流れをスムーズにする役割があります。ストレスや感情の乱れにより肝の機能が低下すると、気滞や熱が生じ、帯状疱疹後神経痛の発症リスクが高まります。
・脾:脾は水湿を運化する役割があり、機能が低下すると体内に湿が溜まりやすくなります。
この湿が熱と結合すると 湿熱」となり、帯状疱疹後神経痛の一因となります。
・腎:腎は成長、発育、生殖に関係する働きがあり、腎の低下=原気(元気)の低下により免疫力などの低下が見られる事で帯状疱疹後神経痛のリスクを高めます。
・肺:肺は皮膚との関連が深く、肺の機能障害は皮膚の防御機能低下につながります。

五臓六腑の機能バランスを整えることが帯状疱疹後神経痛の改善には必要になります。

帯状疱疹後神経痛に効果的な経穴

①足三里膝のお皿の下から指四本分ほど下がり、脛の骨の外側にあるツボです。
体の回復力や免疫機能を高める働きがあるとされています。
帯状疱疹後神経痛では、神経の回復を促し、痛みが長引くことで乱れやすい自律神経や全身の疲労感を整える効果が期待できます。
②合谷手の甲側で、親指と人差し指の骨が交わるくぼみにあるツボです。
合谷は全身の痛みを和らげる代表的なツボとして知られています。
帯状疱疹後神経痛のピリピリとした痛みや神経が過敏になっている状態を落ち着かせる効果が期待できます。
③陽陵泉膝の外側にある出張った骨の少し下にあるツボ。
陽陵泉は筋肉や神経の緊張を和らげる作用があり、特に脇腹や肋骨周辺の神経痛によく使われます。
帯状疱疹が胸や脇に出た後の神経痛に対して、神経の興奮を静め、痛みや違和感を軽減する効果が期待できます。
④支溝手の甲を上にした状態で、手首のシワから指四本ほど肘側に上がった前腕の中央付近にあるツボです。
自律神経の乱れを整える作用があるとされ、特に肋間神経に沿って起こる帯状疱疹後神経痛によく用いられます。
神経の過敏状態を落ち着かせ慢性的に続く痛みを和らげる効果が期待できます。

治療計画・治療方針

・神経の過敏性の軽減
・血流改善
・筋緊張の緩和
・自律神経の調整

を目的に施術を行います。

特に痛みが出ている神経に関連する背骨の際(脊柱周辺)へアプローチし、神経の興奮を抑えながら症状の改善を目指します。

また、痛みが長期間続くことで全身の筋緊張や自律神経の乱れが生じやすくなります。そのため、局所だけではなく全身の状態も整えながら施術を行うことで、より治療効果が高まりやすいと考えています。

さらに、東洋医学的な観点から、お身体全体のバランスや体質の状態も評価し、ひとりひとりの状態に合わせた施術を行ないます。痛みのある部位だけではなく、全身を診ることで、症状の改善と再発予防を目指していきます。

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