線維筋痛症の症状・鍼灸治療について
つらい痛みを鍼で和らげましょう
線維筋痛症とは

線維筋痛症とは、全身の広い範囲に慢性的な痛みが続く疾患です。レントゲンやMRIなどの検査では異常が見つからないにもかかわらず、 強い痛みや不快感が身体の各所に発生するのが特徴です。
痛みは筋肉や関節周りに現れることが多く、「全身が痛い」「触れるだけでも辛い」といった症状を訴える方もいます。
また、痛みだけでなく疲労感や睡眠障害、頭痛、痺れを伴うこともあります。
原因は完全には解明されていませんが、脳神経の働きが関係していると考えられており、精神的な緊張、自律神経の乱れなどが要因となる場合もあります。
線維筋痛症は外見からは分かりにくく、周囲に理解されないこともありますが、適切なケアや生活習慣の見直しによって、症状の緩和を目指すことが出来ます。
東洋医学的な見方

東洋医学には「不通則痛(通じなければ痛む)」という考え方があります。
体内の「気・血・水」という物質の流れが、文字通り滞るとこで痛みが発生すると考えます。線維筋痛症はまさにこの考えに当てはまる病態であり、それらの物質の流れを促すことが症状の改善に繋がります。
東洋医学的な治療では、特に五臓の「肝」の機能を上げることを目指します。
「肝」は気血の身体のすみずみまで運び届ける機能をもっていますが精神的ストレス、寒冷などの生活環境、不適切な食事、運動不足などにより機能が落ち、その結果気血の流れが滞ります。
「気・血・水」の流れの改善を図り、滞りを無くすことが東洋医学的なアプローチとして有効的です。
効果的なツボ
東洋医学でいうツボを治療で使うことで症状の改善や自律神経を落ち着かせる効果があります。
- 効果的なツボ
| ①合谷 | 手の甲側で親指と人差し指の骨が交わる手前の少しへこんだ部分。身体全体の「巡りの悪さ」を解消するパワーが強いツボです。 痛みに敏感になりすぎている状態をリセットし、全身の痛みを和らげ、血行やエネルギーの巡りを良くするツボです。 |
|---|---|
| ②百会 | 頭のてっぺんにあり、左右の耳の一番高いところを結んだ線と、顔の中心から真っすぐ上に伸ばした線が交わるところ。 自律神経のバランスを整え、気分の落ち込みや頭のモヤモヤをすっきりさせるツボです。緊張と緩和の切り替えをスムーズにしてくれる働きがあります。 |
| ③内関 | 手首を上に向けて腕に力を入れた時に出来る2本の筋の中央で、手首のしわにあわせて指を4本置いたところ。 痛みに対する不安感やイライラ、自律神経の乱れからくる胃のムカムカや吐き気をスッキリさせる効果があります。 |
| ④足三里 | 膝の皿のすぐ下の外側にあるくぼみから指4本分下がったところで、すねの太い骨のすぐ外側。 ひどい疲れやだるさに対して効果的です。胃腸の働きを活発にして、しっかり栄養を取り込めるようにすることで身体全体のエネルギーレベルを引き上げてくれるツボです。 |

治療計画・治療方針
鍼灸治療には鎮痛作用と共に自律神経の調整および精神安定作用があります。
症状である痛みを抑えながら原因となっているストレスを緩和させ、
再発防止していくことを目標に治療をしていきます。
また、合併する疲労感や睡眠障害も同時に改善していきます。
精神的な緊張や自律神経の乱れは特に首や肩、背中の筋緊張を誘発します。その中でよく知られている筋肉に「胸鎖乳突筋」「僧帽筋」「後頭下筋群」などがあります。 当院では、これらの筋肉に対して治療を施し、さらに精神安定作用のある全身のツボを使って治療をしていきます。これに東洋医学的なアプローチを組み合わせていく事でより効果を高めることで出来ます。

心や病めば身体も病む。身体を治せば心が治る。
痛みの部分はどこであれ、鍼灸治療を施すと、痛みの軽減と共にメンタル面の症状も軽減されます。
精神安定作用のあるツボを使用すると、疼痛緩和にも効果があると言われています。
なかなか症状が改善されずにお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

