不妊症の症状・鍼灸治療について
着床しやすい身体へ体質改善していきます
不妊症とは
子供を望んでいるが1年たっても妊娠できない、または妊娠を維持できない状態を言います。不妊の割合は夫婦の6組に1組程度だと言われており、悩んでいる夫婦は大勢います。
不妊症の原因
- 冷え
- 生理不順
- 排卵の問題
- ホルモンバランスの問題
- 着床しにくい、流産しやすい
- 体外受精を繰り返しても妊娠しない
などさまざまな理由があります。
不妊症の鍼灸治療
上記の様々な問題を改善するために、それぞれの体質にあった施術を行います。当院では体を局所ではなく、全体的に捉えて全身の状態を上げていく施術を行います。それにより子宮、卵巣、ホルモンバランス、冷えの問題などが総合的に改善が見込まれ、妊娠しやすい体が作られていきます。
西洋医学では
- 排卵障害(排卵因子)
- 卵管の狭窄や癒着(卵管因子)
- 子宮筋腫や子宮内膜ポリープ(子宮因子)
- 子宮頸管炎等(子宮頸管因子)
等があげられます。
不妊の三大原因と言われているのは排卵因子・卵管因子・男性因子です。
冷え、ストレスも密接に関係しており冷えは血液から熱を奪い血液循環を悪くし、ストレスは脳に影響を与えます。ホルモンは脳からの指令で分泌されるので乱す原因となります。
東洋医学では
体の生理的な作用を気、血、水と表します。
気、血、水が体の中で足りなくなる多くなると滞る等で子宮・卵管・卵巣に影響を与えるだけでなく、体に様々な不調を与えます。
気、血、水を整えることも重要ですが、子宮、卵巣の生殖器は肝、腎と深く関係するので肝腎にアプローチすることが重要です。
- 肝
- 肝は全身の血液循環と関係しています。血液とも深く関係しているので月経とも密接に関わり合い、肝機能の低下は不妊の原因になります。
- 腎
- 腎の気は生命力の根源といわれ、盛んになるにつれて生殖機能を生み出します。衰えると元気がなくなり、活動が低下し、体が冷え、生殖能力も低下します。肝・腎の気のめぐりを良くすることにより全身の血流状態を改善し、元気の源である腎精を盛んにし生殖能力を高めていきます。
これは女性だけではなく、男性にも効果的であり腎精を盛んにすることにより質の良い活発な精子が作られます。また、婦人科領域の疾患に対する施術は、足への刺激が女性生殖器に及ぼすことが研究報告からも示されていますので、足への鍼灸治療も行っていきます。
不妊症の主なツボ
三陰交 | 消化器のほか、女性疾患の特効穴。冷え少女、婦人科症状(月経不順、更年期障害など)を調節。 |
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足三里 | 胃腸の症状、めまい、むくみ。疲労回復に有効。 |
腎兪 | 腰足の重さ、腰痛、泌尿器の症状、むくみ、耳の症状、足の冷え。 |
命門 | 泌尿器、生殖器系の症状、腰痛、耳鳴、めまい。 |
復溜 | むくみ、胃腸の症状、腰背中の痛み。腎が弱っているときに有効。 |
水道 | 泌尿器の症状、婦人科の症状。 |
期門 | 肝の問題に対して効果が期待される。 |
気海 | 消化不良、便秘、下痢、生殖器症状など。下腹部の状態を整える作用と腎の気を補う作用がある。 |
曲骨 | 排尿症状、婦人科症状など。 |