アレルギー性鼻炎(花粉症)の症状・鍼灸施術について
辛いくしゃみ・鼻水・鼻づまりは軽減できます
アレルギー性鼻炎(花粉症)とは
空気中を浮遊している花粉が鼻粘膜に付着し、それを取り除くため「鼻水」「くしゃみ」「鼻づまり」「涙」を引き起こして体内から排出しようとします。 このアレルギー反応が著しく強く症状として出てしますのが、花粉症(アレルギー性鼻炎)です。
鼻が詰まることで口呼吸となり、喉が乾燥して咳症状が出たりします。また、息苦しくなるため、「全身の倦怠感」「のぼせ、熱っぽさ」「集中力の低下」、さらに睡眠に影響を与えることで眠りが浅くなるなどの影響もあります。花粉は1年中飛んでおり、春以外の季節にも花粉症やアレルギー症状を引き起こす方もいます。
また、スギの少ないはずの都心園で花粉症患者が増加しているのはなぜでしょうか?これは都心部に多く発生する大気汚染物質と花粉を一緒に吸い込む事でアレルギー症状がより強いものになってしまうのです。
アレルギー性鼻炎(花粉症)の分類
- Ⅰ型アレルギーの代表疾患
- 気管支喘息
- アレルギー性鼻炎、花粉症
- じんま疹
- アナフィラキシーショック
- 食物アレルギー
- アトピー性皮膚炎
- 血管運動性鼻炎
- 抗原検査の結果、抗原が明らかでない場合、アレルギー性鼻炎と同じ症状を呈するが、アレルギー性ではない。
局所の自律神経異常(副交感神経機能亢進)と考えられています。
アレルギー性鼻炎(花粉症)の症状
- くしゃみ
- 鼻水
- 鼻づまり
- 目のかゆみ、涙眼
- 喉の乾燥からくる咳
- 倦怠感・熱っぽさ・のぼせ
アレルギー性鼻炎(花粉症)の合併症
- 喘息
- ハウスダストの影響
- 結膜炎
- スギ花粉の影響
アレルギー性鼻炎(花粉症)の鍼灸施術
鼻が施術対象の器官ですが、鼻粘膜の過敏な反応を安定させることを目的とするので全身的な施術を行います。
- 局所治療
- 顔面部への鍼刺激により局所施術を行います。
- 全身治療
- 粘膜の過剰な反応を抑える施術を行ないます。口鼻から肛門までの管は一つに繋がったホース上の構造をしています。炎症反応が起きている箇所は鼻や目かもしれませんが、胃や小腸、大腸にまで到達した花粉が身体の内側から炎症反応を起こしているのです。
くしゃみをする事で体外に花粉を排出し、鼻を詰まらせる事により花粉の流入を防ごうとします。鼻粘膜だけでなく、胃や小腸、大腸にかけてのすべての粘膜に対して適した施術を行なう事でより効果的な結果が見込まれます。筋の過緊張、冷え、腹部の緊張、これらはいずれも副交感神経機能を抑制します。副交感神経の機能を上げ、安定性を高めます。
1.筋の過緊張
肩甲骨間の緊張が呼吸器、循環器、消化器を支配する交感神経機能を過敏にしています。
2.腹証腹部の状態は、副交感神経機能が中心となって機能するところです。副交感神経機能を安定させるには腹部の状態を良くすることが大切です。
3.手足の冷え手先、足先は知覚神経の多く分布しています。この部分の異常は神経反射により全身的に影響を与えます。 自律神経の機能を安定させるには身体も常にいい状態をキープしていることが大切です。